「猫に耳掃除って必要あるの?必要ならどんな時にすればいい?」
人間はあたりまえに耳の中を掃除しますが、猫にも必要なのでしょうか。野生の猫は耳掃除なんてしていないから、ペットの猫にも必要がない気もします。
だけどふと猫の耳の中を見てみると…すごく汚い!
やっぱり耳掃除は必要なのでしょうか?でも人間の耳と違って凹凸がたくさんあってどうやって掃除したらいいか分からないですよね。
それにどこまで掃除したらいいか分からないし…耳掃除して痛くないかも心配です。
猫に耳掃除するなら、どれくらいの頻度でどうやって掃除すれば良いのでしょうか。
猫にも耳掃除が必要な理由
結論から言うと、猫にも耳掃除は必要です。
猫は肉食の動物ですから体の脂分が多く、耳の中に汚れがたまってしまいます。
もし耳掃除をしなければ野生の猫のように、耳ダニが発生していたり炎症が起きてしまっていたりする場合があります。ですから健康の為でいうと、猫も耳掃除をした方が良いのです。
野生の猫は、誰も掃除はしてくれませんよね。
しかし飼われている猫はこまめに体をケアされているからこそ、野生の猫よりも寿命がかなり長いのです。猫の健康を考えると耳掃除も大切なことです。
そして掃除の頻度ですが、1~2週間に1回程度行いましょう。
ですが血統種でいうとスコティッシュフォールドのようなタレ耳の猫の場合は、頻度を増やしましょう。空気がこもるので雑菌が繁殖しやすくなり、他の猫の種類より掃除が必要になります。
しかし猫も人間と同じように肌質や体質が違うので、垢が溜まりやすいかどうかは個体差がありますから、様子を見て頻度を調整してください。
猫の耳掃除の方法
猫の耳掃除をしたことのない人は、難しいと思っているかもしれません。
しかし実はとても簡単なので、その方法をお伝えします。
【初心者向け猫の耳掃除】耳掃除用シートを指に巻く
まず初級者にオススメの方法です。
用意するものは耳掃除用のシートだけです。ペット用の耳掃除シートがありますので、そのシートを指にまきつけて掃除していきます。
この時、指にまきつけて届く範囲なら全て掃除しても大丈夫です。
デコボコしていて不安になりますが、目で見て汚れている範囲を優しく掃除してあげましょう。
全く汚れていない猫の耳の中は薄いピンクなので、それを目指して綺麗にしてあげましょう。男性で指が太くて掃除しにくい場合は、シートの先端を丸めて細くし、見える範囲を掃除してあげましょう。
【中級者向け猫の耳掃除】耳専用クリーナーを使う
次に中級者向けの掃除方法です。
用意するものは洗浄液と綿棒です。洗浄液というのはペット用の、耳専用のクリーナーのことです。
これを綿棒に1、2滴たらし、掃除していきます。
シートを使うよりも細かい部分まで掃除できますが、猫が急に動いたりした場合は危険なので注意も必要です。動物病院だと通常よりも長い綿棒で掃除することが多いですが、万が一のことを考えて長い綿棒は避けた方が無難です。
【上級者向け猫の耳掃除】イヤークリーナーを直接入れる
次に上級者向けの掃除方法ですが、これは特別耳が汚れている場合だけで大丈夫です。他にも耳ダニがいると獣医さんで診断され、イヤークリーナーを定期的に使うよう指示された場合など、とにかく汚れが酷い場合に行ってください。
用意するのは洗浄液だけです。
まず猫をお風呂に連れて行きましょう。そしてペット専用のイヤークリーナーを直接耳の中に入れます。たっぷりと20滴ほどいれて大丈夫ですから躊躇せずに入れてしまいましょう。
そして猫の耳の付け根を軽く揉んであげます。こうすることで、イヤークリーナーが耳の中の汚れを浮かび上がらせてくれますので、なかなか掃除では手の届かない範囲までを綺麗にすることができます。
綿棒だとやり方によっては耳の穴の奥に汚れがつまってしまうこともありますが、この方法なら全て綺麗にできます。
あとは猫を離してあげると耳をブルブルと振るので、イヤークリーナーは耳から汚れと共に出て行ってしまいます。
イヤークリーナーにも様々な種類がありますが、汚れを落とすためにオイルのような質感になっている商品が多いです。
猫の被毛に付着するとベタベタするので洗ってあげなければなりません。シャンプーをする時に同時にしてあげると猫の負担も少なくなりますね。
こちらは猫でなく犬の耳掃除動画ですが参考になると思います。
いきなり突飛なことはしない
インターネットなどで検索すると、オリーブオイルでも掃除ができるという情報や、他にも耳掃除として使える食品なんかも紹介されていますが、まずは耳そうじ専用の既製品でやってみることをオススメします。
特にオリーブオイルなどは垂れてしまって耳にはいることもありますし、まずは掃除の仕方をしっかり覚えてからの方が無難です。そして間違ってもイヤークリーナーのように耳の中に直接入れたりすることはやめましょう。
水であっても中耳炎などになってしまうので、耳に直接垂らすのは、動物専用のイヤークリーナーだけにしてくださいね。
猫の耳掃除について3つの方法を紹介しましたが、通常であれば初級の耳掃除シートだけで大丈夫なので、あとは猫の耳の状態をみながら選んであげてください。
耳掃除をしないと痒くて搔きむしってしまい外傷となる場合もあるので、チャレンジしてみてくだいさいね。