「猫も除菌製品をつかって除菌したほうがいいの?綺麗になる?」
どうしても家に動物がいると汚れが気になってしまいますよね。トイレの後でもお尻を拭いたりしないし、そのままカーペットなどでくつろぐ姿を見ると神経質になってしまいます。
気づいた時であればお尻を拭いてあげることもできますが、毎回そう上手くはいきません。それなら普段から除菌製品を使って部屋中を綺麗にしたほうがいいのでしょうか。
いっそのこと猫自身も除菌すれば清潔になり、生活が快適になるのでしょうか。
しかし相手は動物で人間とは違うので、除菌製品を使っても大丈夫かも心配になってしまいますよね。
猫に除菌は必要なのでしょうか?どんな製品を使えば良いのでしょうか?
基本的に猫には除菌は必要ない
猫も綺麗にしたいという気持ちは分かりますが、猫には除菌は必要ありません。
猫はよく自分の体を舐めていますよね。猫は良く寝る動物ですが、なんと起きている時間の40%ほどをグルーミングに費やしていると言われています。
そしてそのグルーミングで自分の体を綺麗にしているのです。
猫の唾液には殺菌作用がありますから、その行為だけでも充分に綺麗な体になるのです。これは人間も同様で、唾液の中には「リゾチーム」という成分が入っています。
口の中に食べ物を入れた時に食品が腐ってしまうことを避けるため、このような成分が含まれているのです。
そして猫の舌は表面がザラザラしていますから、汚れやホコリを取り除きながら体全体を綺麗に除菌しているのです。
猫は自分の体を自分で除菌していますから、人間が手を出さなくても大丈夫です。
そして極度の除菌は、単に生活する上では全く必要がありません。日本国内、しかも室内で人体や猫に害をもたらすような菌はほとんどいませんし、いたとすればごく稀な例です。
室内で発生する一般的な菌であれば通常の掃除をするだけで充分綺麗になりますから、神経質にならなくても大丈夫です。
それに生きている限り、体にまったく菌がついていないなんてことはありませんし、室内にも菌がいないなんてことはありません。
そして体にとっても有益である菌も存在しています。
例えばケガをしてしまった場合に早く治るように活動する菌であったり、肌の古い角質を食べてくれたりする菌も存在しています。
ですから菌と一言でいっても色々なので、全て除菌する必要もありませんし無理な話です。除菌しすぎてしまうと、そういった有益な菌まで退治してしまうことになるのです。
除菌は必要な場所にだけすることが大事
猫に除菌が必要だとするなら、トイレ関係だけです。いくら綺麗好きな猫であっても排泄物は清潔ではありませんから、特にトイレ以外でしてしまった場合は除菌しておいた方が良いでしょう。
除菌することで雑菌を退治し、臭いも抑えることができますから、その為にも除菌することをオススメします。
しかしここで注意も必要です。猫は自分の足の裏も舐めてしまいますから、自宅で使う除菌スプレーなどは全てペットが舐めても安全な商品を選ぶことです。
直接舐めないから大丈夫と思うかもしれませんが、液体は気化しますし、空気中を漂いますからしっかり選んであげてくださいね。
他の場所には基本的には除菌は必要ありません。掃除機をつかって毎日掃除し、気になる場所を拭き掃除さえしていれば問題ありません。
日本では数多くの除菌製品が発売されていますが、実は世界でもこんなに除菌製品がある国はどこにもありません。菌は見えませんし、嫌な印象しかないので毛嫌いしてしまいがちですが、極端に気にする必要はないのです。
猫自身の除菌のことに関しては、猫に任しておけば大丈夫です。トイレ以外にそそうしてしまった場合は除菌して綺麗にしてあげましょう。