「消臭スプレー「天使の水」って?消臭効果や安全性はどうなの?」
「天使の水」を検索すると似た製品にウォーターサーバーや「水の天使」というオールインワンゲル、「天使の美肌水」の化粧水が出ます。
が、ここでいう天使の水はペット用除菌・消臭スプレーの天使の水です。
天使の水はスプレーすることで次亜塩素酸が臭いのもとを分解し、消臭と殺菌を行う商品です。いわゆる塩素系消臭スプレーですね。
同じペット用でも除菌・消臭スプレーはたくさん種類がある中天使の水は本当に消臭効果があるのか?ペットに害はないのか?安全なの?って気になりますよね。
今回天使の水を実際に使ってみたので結果をお伝えします。
ペット用除菌・消臭スプレー「天使の水」の値段と成分について
天使の水 | |
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値段 | 1,890円(税、送料込み) |
量 | 300ml |
消臭方式 | 塩素系 |
成分 | 次亜塩素酸ソーダ・希塩酸・水との混合希釈による生成 |
同じ塩素系でもペット用の除菌消臭スプレーと言えばカンファペットが有名です。天使の水もカンファペット同様酸化剤で中和してPH値を調整し、安全性を高めながら消臭効果を強くした製品です。
次亜塩素酸は単体では刺激が強いのですが、人体やペットに害がないように成分調整し、消臭や除菌をすると臭いの原因の有機物(主にアンモニア)は水に分解されるので安全です。
天使の水の安全性について。ペットへの影響は?
天使の水は公式サイトにペットが舐めても安全であり、「飲んでも大丈夫」と書いています。「舐めても大丈夫」というのはペット商品ではよくある表現ですが、「飲んでも大丈夫」と断言しているのはかなり珍しいです。
ただ水の代わりに飲ませる用途ではないし、口臭消しとして口にスプレーする、ぐらいの意味合いだと思います。
主にペットの顔、歯磨き代わりの口臭消し、シャンプー代わりやペットのマーキング、糞尿の匂い消しとして使用できます。またペット関係だけでなく、食品に直接かけることにより殺菌することができます。
ただ公式サイトに記載があるのですが塩素が含まれているので、人間やペットに塩素アレルギーのある場合は使用できませんとあります。
ペットに使っても安全!と言いながら塩素アレルギーに使えないとあり「これ大丈夫なの?」って感じました。
天使の水の購入方法。公式サイトの販売店のみで購入できる(amazonや楽天の通販では扱っていない)
天使の水は1本1890円で複数購入、定期コース申込みでさらに安くなります。内容量は300mlで消費期限は半年です。徐々に消臭や除菌効果が落ちるので期限内に使い切りましょう。
天使の水の量は、匂いの強さによって変える必要があります。例えば枕などの匂いが気になる場合は、直接スプレーするだけですが、頑固な臭いについては何回かふくかける必要があります。
天使の水の販売店は公式サイトの「ペットの消臭屋」だけです。Amazonや楽天では取り扱ってませんでした。
「ペットの消臭屋」は他にも犬用石鹸シャンプーの「ニオワンシャン」、食べる消臭フードの「ぺろっと元気ごはん」、「炭入り!ペットシーツ」などを取り扱っています。
天使の水を猫のトイレなどに実際に使ってみた結果。消臭効果と感想
天使の水を購入すると「消臭ガイド」という冊子がついています。10ページほどの説明書のようなもので、注意点や使い方について書かれていました。中の液体は透明で、若干プールのような塩素の匂いがします。
そして肝心の消臭効果ですが・・・、かなり効果がありました。
猫のキャットタワーの消臭効果
まずは猫のキャットタワーに関しての効果ですが、スプレーするとあっという間に匂いが消えました。
キャットタワーは元々あまり匂いがしないとは言っても、ここまで匂いが消せるのはすごいと思います。
しかし使用後塩素の匂いが微かに残ります。人によっては気になるかもしれません。
スプレーした直後は塩素の匂いがしますし、その後1時間経過しても鼻を近づけるとまだほのかに塩素臭がしていました。さすがに次の日になると塩素の匂いは分からなくなっていました。
猫のトイレやおしっこの消臭効果
次に猫のトイレ関係に使ってみました。2段になっているシステムトイレに使用してみましたが、これもかなり消臭効果があります。
猫砂と下に敷いているペットシートにスプレーしてみましたが、とても効果的です。ただやはり使用後に塩素の匂いが残り、猫がやたらと匂いを気にしているようでした。
次の日になって私の鼻では塩素臭は消えていると感じたのですが、猫はまだ注意深く匂いを嗅いでいたので、動物には感知できるくらいに匂いが残っているのかもしれません。
そして尿のついた雑巾でも試してみましたが、こちらも充分な消臭効果がありました。たださすがに猫の尿はとても匂いが強いので、たっぷりスプレーする必要があります。
そうすれば無臭と言えるくらいの消臭効果がありました。
生ごみなど生活臭の消臭効果
最後に生ごみなどの生活臭に対しても使ってみました。三角コーナー、生乾きの衣類、靴などいろいろ使ってみましたが、どれもこれもが効果があります。
ただやはり気になるのは塩素の匂いで、その匂いがあるために元の悪臭が分からなくなっている感じもしました。
しかし次の日になると塩素臭も悪臭も消えているので、消臭効果はあると実感できます。
天使の水はの使用上の注意点。消臭効果はあるが厚い布だと使用量は多くなる
天使の水の説明でも書いてありますが、吹きかける箇所によっては薄めることを勧めています。
例えば天使の水でフローリングを掃除する場合は、最初に水拭きしてから天使の水を使い、その後に5分以内に拭き取るよう注意書きがあります。一度で済ませるのであれば、3倍程度に薄めた天使の水で拭き掃除することを勧めています。
塩素成分が入っており若干の漂白効果があるので、床の目地に残りやすく拭く必要があるようです。
他にも犬小屋の掃除に使う場合は薄める、強い臭いに対しては「多めにスプレーしてドライヤーで乾かす」ことを3回繰り返すなど、少々面倒なところも。カーペットや布団など分厚い布にペットの尿がついた場合は、この手順が必要になります。
ただ雑巾ぐらいの厚さの布製品の尿なら、この手順がなくても匂いが消えました。分厚い素材の場合は少量だと液体が浸透せず消臭効果薄いですが、液体が浸透できる厚さの素材ならちゃんと消臭できます。衣類ならスプレーするだけで十分に消せます。
天使の水は今まで使ってきた消臭スプレーの中でもかなり消臭効果が強いです。
使い方にいくつか注意点はありますが、消臭効果は本当に抜群なので、臭いに困ってしまった場合にはとても優れた商品です。
天使の水のペットへの安全性。塩素臭や成分が気になるなら
今回使った天使の水ですが消臭効果には満足で、塩素臭がすることから除菌もできてそうな感じがします。ただ塩素系スプレーのためやはり塩素臭が残るのが気になります。
猫もスプレーした場所を気にしてましたしね。また塩素アレルギーのペットや人には使用できず、消臭後塩素分子が残ります。これは天使の水だけでなく、ペット用消臭スプレーで有名なカンファペットや他の塩素系でも同じことが起こります。
塩素分子自体は猫が舐めてしまっても安全と書かれていますが、やはり気になるもの。
もしそうであれば「塩素を使わないペット用除菌・消臭スプレー」を使うことをオススメします。
個人的にオススメは「ハグファム」です。ハグファムは塩素を使わないタイプのペット用除菌・消臭スプレーで安全性が高く無臭です。
天使の水やカンファペットと同じくらい消臭効果があります。
こちらは塩素が残らずスプレー後は水になるのでペットにかかってしまっても大丈夫です。ペットへの影響を考えると天使の水よりもハグファムの方が安心して使えるためオススメです。
ハグファムと塩素系消臭スプレーの違いは以下を参考にしてみてください。
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