「ペット用除菌消臭スプレーのカンファペットとハグファムはどっちが効果がある?」
ペット用の除菌消臭スプレーはたくさんありますが、特に評判の良いのがカンファペットとハグファムです。
でも実際どちらが消臭効果があるのか?ペットに使っても安全なのか気になりますよね。
今回2製品の消臭効果と安全性を徹底比較してみました。どちらか購入しようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
なお除菌については目や鼻では分からないので、主に「臭いに関して」の比較となります。また成分や使用方法、安全性も比較してみました。
結論から言うと安全性の面でカンファペットよりハグファムの方がオススメです。
理由は簡単で塩素を使っていないため、ペットが舐めても安全かつ無臭だからです。
ハグファムとカンファペットの成分と消臭方法の違い
まず両者の製品の消臭方式と成分は以下になります。(参考に塩素系のペット用除菌・消臭スプレーの「天使の水」を入れています)
ハグファム | カンファペット | 天使の水(参考) | |
---|---|---|---|
値段 | 1本2,430円(税、送料込み) | 1本1,520円(税込み、5000円未満の購入の場合別途送料540円) | 1本1,890円(税、送料込み) |
量 | 300ml | 300ml | 300ml |
消臭方式 | OHラジカル | 塩素系 | 塩素系 |
成分 | クエン酸等の酸化剤と酸化チタン | 次亜塩素酸ソーダ(NaCIO)・希塩酸・水 | 次亜塩素酸ナトリウム・酸性剤・水 |
使用期限 | 水を混ぜてから1ヶ月 | 6か月 | 6か月 |
使用時の臭い | 無臭 | 微かに塩素臭がする | そこそこに塩素臭がする(カンファペットより強い) |
使用効果 | ペット独特のニオイの消臭、排泄物・マーキング臭の消臭、衣類に染みついたニオイの消臭、菌・ウイルスの除菌、雑菌臭の予防・抑制 など | ペットの臭い及び生活臭の消臭(タバコ、トイレ、靴中、生ゴミ、衣服についた焼肉や揚げ物のニオイ、カビ、汗、スポーツ用品(剣道防具等)、手・キッチン・調理器具の除菌 | 悪臭を瞬時に消臭する | 注意事項 | 塩素系アレルギーのペットや人には使用不可 |
ペット用除菌消臭スプレーのハグファム。塩素を使わず安全性が高い
↑公式サイトの説明
まずハグファムは、OHラジカル方式の消臭方式です。スプレーの成分が有機物(主に汗やオシッコに含まれるアンモニア)と結合・分解して水になり、臭いを元から分解します。(匂いの元には硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミン、酢酸、ホルムアルデヒドがあります)
また特徴として光触媒形式となっていて日光(電灯でも効果あり)でより消臭と殺菌・消毒効果が増します。通常でも消臭力はありますが光(紫外線)によってより効果を増す性質があります。
↑こちらも公式サイトの説明
酸化チタンは食品添加物として使われており、クエン酸はCCレモンなどに入っているあの成分です。両方共身体に害のない無害な成分でできています。
無臭かつアンモニアを分解すると水になること。残った水は無害な成分なので、猫や犬が舐めてしまっても大丈夫で安全性が高いです。
ペット用除菌消臭スプレーのカンファペット。微かに塩素臭がする
一方カンファペットは「塩素系」の消臭剤です。独自の技術で強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムを酸性剤で中和しています。塩素の強力な消臭効果と除菌効果成分はそのままで、人体にもペットにも安全なように安全性を高めて作られています。
(※塩素系とアルカリ系を混在させると「混ぜるな危険」と言う有名な注意書きの通り有毒なガス(塩素ガス)が発生するため)
ハグファムと同様に成分が有機物と結合し匂いの元を分解して水になることから安全性が高いと言われています。
ただハグファムと違い塩素成分で分解するのでスプレー後に塩素分子が残ります。(なのでわずかに塩素臭がする)
ハグファムもカンファペットも消臭方式は有機物と結合し、水に分解する原理です。たカンファペットは塩素、ハグファムは酸化チタンで分解するため、カンファペットは分解後塩素分子が残るのが特徴です。
ペットの消臭スプレーで有名な「天使の水」も塩素系の消臭方式ですね。なので使用時にわずかに塩素臭がして分解後も塩素が残ります。
ただ誤解がないように言うと含まれている塩素は安全性を考慮したものです。例えばプールの水は塩素で消毒されていますが人が飲んでも直ちに影響があるものではないですよね。
ハグファムとカンファペットの消臭効果。ペットの臭い消しに優れているのは?
まず、生活臭ですがどちらも効果があり、生ごみの臭いや使用後のトイレの臭いも驚くほど消すことができます。ソファーやカーテン、カーペットなどについた動物の体臭も消臭できます。
なのでペット関連の臭いの中でも一番強烈な部類に入る「猫の尿の臭い」で比べてみることにします。
ハグファムの猫の尿に対する消臭効果
ハグファムですが、カンファペットと比べるとトイレ周りの消臭力は若干劣ります。
猫砂やペットシートの消臭効果はカンファペットよりも落ちにくいです。しかし猫の尿がついた雑巾など、薄いものであれば全面を濡らすと効果があります。
カンファペットの猫の尿に対する消臭効果
次にカンファペットです。これはトイレ周りを掃除する時は特に問題はありません。猫砂やペットシートに使っても効果を実感できるので、トイレの臭いを軽減させることができます。
しかし直接猫に尿をかけられてしまった場合やマーキングには、少々物足りないです。分厚いものだと一度スプレーしたくらいでは臭いは消えませんので、何度も大量にかけてなおかつ天日干しなども必要でした。
これを3回ほど繰り返していくと、ほとんど気にならない程度に臭いは落ちました。しかし薄い衣類に尿がついてしまった程度ならスプレーするだけで問題なく臭いは落ちます。
単純に同量を使うとした場合、猫砂とペットシートなど強力な臭い(トイレ周りなど)では消臭効果はカンファペットの方が若干上です。
- カンファペット→時間をかけて量を使えばペット関連の臭いは落とせる(猫の尿やマーキングは強い)
- ハグファム→カンファペット同様ペットの薄い素材の衣類の臭い、猫の尿など強力な匂いにも効果はある。ただカンファペットより少し効果が劣る
といった感じです。
ハグファムとカンファペットは猫や犬に直接かけても大丈夫?安全性は?
ハグファムもカンファペットも直接かかったり、舐めてしまっても大丈夫と公式サイトで説明されてます。
ただカンファペットは塩素式です。同じ塩素式のペット用除菌消臭スプレーである「天使の水」は塩素アレルギーの人やペットには使えない、とあるので避けたほうがよさそうです。
またカンファペットは使用後はわずかに塩素臭がする&猫が匂いを嗅いで気にしている素振りがあり、「やっぱり塩素臭がするんだな」と感じました。
ハグファムは水だけが残るのでペットにかかったりなめてしまっても大丈夫です。
ただ両製品とも「飲料目的」では製造されてないので口内洗浄などには使用しないほうが良いと思います。
ハグファムとカンファペットの安全性と注意点
まずカンファペットの注意点ですが、塩素が含まれているため塩素アレルギーがある場合には使うことはできません。
ペットはもちろんのこと、人間のアレルギーにも注意してください。それと塩素なので、プールのような塩素のカルキ臭がします。有機物に触れると水になるので匂いは少なくなりますが、液体自体を嗅ぐと塩素の臭いがします。そして消費期限は、6か月となっています。
またペットがなめても大丈夫なように作られていますが使用後に塩素成分が残ります。
一方ハグファムの消臭方法はOHラジカルと光触媒で塩素を使っていません。なのでカンファペットと比べると安心して使えます。
ただ唯一の欠点が消費期限が短いことです。ハグファムは購入後ボトルに粉が入った状態で届きます。使用時はボトルに水を入れて使います。この水を入れてから1か月後までが消費期限となります。
他の消臭スプレーと比較すると短いですね。ただ他の消臭スプレーだと最初から液体で販売されるため、「製造時から6ヶ月」であっても工場に長く放置された製品だと消費期限がかなり短い、場合によっては効果がなくなっているものもあると聞くので一長一短です。
ハグファムとカンファペットまとめ。ペットに使うならハグファムの方が安心
消臭力 ハグファム < カンファペット
安全性(特にペット) ハグファム > カンファペット
生活臭に対しては大差なく、どちらも臭いを消し去ることができます。ペットの身の回りのものでも、大きな差はありません。ただ猫の尿の匂いに関してはカンファペットの方が、若干消臭効果があります。
しかし総合的に見るとハグファムの方をオススメします。特にペットに使う場合ですね。
カンファペットは塩素の匂いがする&塩素が残ります。これは同じ塩素系の消臭スプレーの天使の水と比較しても同じことが言えます。
例えば猫は自分の舌で身体を舐めて毛づくろい(グルーミング)しますが、カンファペットを使うと塩素を口にすることになります。
またペットに直接かけなくてもカンファペットの消臭後に残る塩素をペットが舐める可能性もあります。カーテンやソファー、カーペットなどに残ったりしますよね。そう考えると塩素が残らず安全、無臭の方が安心して使えます。
ペットのことを考えるならハグファムをオススメします。