「消臭剤をペットに使っても大丈夫?体に害はない?」
人間の体臭もですが、季節によってペットの匂いも気になってしまいます。室内に消臭剤を置いてみたり消臭スプレーを使ってみたり…でもペットに消臭剤を使っても安全なのでしょうか。
消臭剤を使うとペットが病気になるなんて噂を聞いたこともあるし、実際のところはどうなのでしょうか。
もし本当に病気になるのであれば消臭剤は使いたくないですが…嘘か本当かハッキリと分かりません。噂が本当だとすれば、それはどんな消臭剤なのかも気になります。
置き型タイプなのかスプレータイプなのか、または原材料の問題なのか…ペットが病気になるかもしれないのなら知っておきたいですね。
消臭剤でペットが病気になる理由
ペットはあたりまえですが、人間よりも抵抗力が少ないです。ペット用やペットがいる家庭でも使用できると書かれている商品以外を使用することは止めましょう。
体の大きさはそのまま害のある成分に対しての抵抗力になるので、人間よりも体の小さなペットは少量でも体になのかしら害を及ぼしやすいのです。
人間なら体内で分解できる成分でも動物ではできないものもありますから、必ずペット用を使ってください。
消臭剤に使っている成分は大きく分けると、次亜塩素酸系、二酸化炭素系など5種類ほどあります。
その中でもペットや動物に対して害がない、もしくは少ないと言われているのが次亜塩素酸系、バイオ系、植物性系です。
ペットが舐めても大丈夫とペットに無害は違う
「ペットが舐めても大丈夫」とアピールしている消臭剤は、次亜塩素酸系、バイオ系、植物性系の3つの成分から作っている商品が多いです。次亜塩素酸系は食品添加物、バイオ系は有益な菌、植物性系は植物由来から作られています。
しかしだからと言って使い方を間違えると、ペットにとって害となります。
「ペットが舐めても大丈夫」は「ペットに完全に無害」ではありません。あくまで「少々口に入っても大丈夫」という意味です。
なぜなら口の中というのは、とても強いです。生きていくには栄養が必要ですが、その栄養を入れる最初の場所なので、人間同様に強いのです。
口の中の傷はすぐ治ってしまいますよね。唾液に殺菌作用もありますし、酸素にも触れにくいので治りが早いのです。
強烈な菌なら体内に入ってしまいますが、口内というのは防御力が高いのです。
「ペットが舐めても大丈夫」はペットのどこに使っても良いということではありません。ある意味一番強い部分ですし、「飲んでも大丈夫」とは書いていません。
そういったことを知らずに動物の全身に消臭スプレーなどを使用した場合は、なんらかの病気にかかる可能性もあります。
外部に出ている部分で一番弱いのが粘膜である目なので、顔周りに使用することは極力控えたほうが良いでしょう。
他にもアロマを使用した消臭剤は猫に毒となりますので、そういった注意も必要になってきます。
ペットの安全を考えるなら、成分を分解するタイプの消臭剤がオススメ
消臭剤の中でも嫌な匂いの元を分解する製品がオススメです。
反対に消臭剤の中には、分解せず単に臭いのもととなっている成分を包むことで臭いを抑えるタイプのものがあります。空気中にまくと、目にはみえませんが、臭いの成分に膜をはることによって消臭しています。
するとそれらは掃除機をかけるまで床や、カーペットの上に落ちたままになっています。するとどうなるでしょうか。
家にいるペットは体を舐めますよね。特に猫は丹念に体を舐めるので、いずれ体内に入っていきます。
体内に入った毒素は肝臓が働いて無害なものにしてくれますが、これにも限度がありますし、負担がかかってきます。
人間がアルコールを飲んだ時も肝臓が働いて分解していきますが、これと同じようなことです。いくらでも許容範囲があるわけではありませんよね。これが積み重なると、ペットの肝臓に負担がかかっていくのです。
そんなことにならない為にも、体内に入ったときに無害である成分の消臭剤を使った方が良いでしょう。ただし極度に消臭剤を使うことは、逆に害をもたらすこともあるので適度に使ってください。
基本的にペットの体に直接消臭剤を使う必要はないのでブラッシングや、犬であればシャンプー、猫であれば猫自身に任せることです。
置き型の消臭剤であれば匂いを吸収するタイプを選び、余計な成分を発生しないものを選ぶと安全です。
スプレーして使うタイプのものなら、次亜塩素酸水やバイオ系、植物系の商品が安全です。そして全てにおいて、ペット対応の商品を選びましょう。
ペットと生活するのは大変ですが、ペットの頼りは飼い主だけなので、できる限り健康に気をつかってあげたいですね。