「サイエンスダイエットはどんなキャットフード?どんな猫に向いているの?」
サイエンスダイエットは、アメリカ原産のキャットフードです。獣医師と栄養士が開発した製品で、日本においてかなり有名なキャットフードです。
ドックフードとしても有名なので、ペットを飼っている方なら一度は見たことがあるのではないでしょうか。取り扱っていない量販店がないほどに普及している製品です。
バリエーションがかなりあることでも有名なので、とりあえず飼っている猫に与えているという方も多いでしょうし、プレミアムフードの中では安価なので、品質と値段を考えてもちょうど中堅のフードと言えるかもしれません。
ただ案外カロリーが高くなっているのと穀物が多いので肥満には注意ですが、バリエーションも細かくあるので、「お手軽な値段でそれなりに良いフードを選びたい」飼い主さんに向いています。
かなり原材料や成分を気にする方には物足りないでしょう。
しかしそこまで気にならないのであれば、最低限のラインは余裕でクリアしている製品なのでオススメです。ウエットフードも豊富なので、ウエットしか食べない猫や、なにかしらトラブルを抱えている猫にも向いています。
そしてサイエンスダイエットは「サイエンスダイエット・プロ」という商品もあります。
こちらは普通のサイエンスダイエットよりも更に健康に気を使った製品となっていて、一回り良い成分となっています。ただその分、金額が跳ね上がりますから、もっと良いフードに手が届くことになるかもしれません。
サイエンスダイエットを食べると便の状態は良くなる?バリエーションは?
サイエンスダイエットは穀物が多いことから見ても、便の状態が特別良くなるとは考えにくいです。
しかし原材料に良質な肉を使っているので、可もなく不可もなくといったところでしょう。
しかしシニア以上(7歳以上)の製品や、ダイエット用などは特別穀物が多く、製品によっては肉類よりも穀物が多くなっているので、そういった種類だと便は臭くなりがちです。
穀物が多いと便の状態がよくなることはありませんから、全体を通してみても、便の状態は良くもなく悪くもなく、普通であることが多いでしょう。サイエンスダイエットは多くのバリエーションがあります。
12歳まで、6歳まで、7歳以上、11歳以上、14歳以上と細かくラインナップがあります。インドア用、ヘアボール、避妊や去勢など豊富です。
ウエットタイプもあり、サイエンスダイエット・プロと合わせると30~40種類ほどの製品があります。
値段は1.8kgで2,000円、2.8kgで3,000円ほどです。サイエンスダイエット・プロだと1.5kgで3,000円、3kgで4,500円ほどです。
ウエットは1缶150円ほどですね。
サイエンスダイエットの原材料
サイエンスダイエットには数多くの種類があるので、目につく原材料と成分をみていきます。
まずだいたいの主原料はチキンとターキーなので、品質的にも良いですね。タンパク質は全体的に30%前後と、低タンパクとなっています。
しかし子猫用は35%のタンパク質となっていることからも、しっかりとタンパク質の量を調整しています。
そしてリンの量が全体を通して見てもリンかなり少なく、猫にとって腎臓に優しいと言えます。しかし表示方法が「0.4%以上」となっているので、正確な数字はわかりません。
他にはオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸と入っているので、肌や血流に良いですし、毛並みにも良いです。そして酸化防止剤は天然のものしか使用していません。
ただ気になることが3点あります。
その一つめが、「動物性油脂」です。この記載のしかただと何の動物の油かも分かりませんから、少々不安を感じます。
しかも、使用している原材料の中で上位であることから、少量ではありません。
そしてもう一点、ビートパルプです。これが含まれているキャットフードは結構あるので、知っている方もいるでしょう。
便秘を引き起こしやすくなってしまうので、猫にとっては良いものではありません。単にかさ増しの為で入れていることがほとんどです。
そして最後に気になるのが穀物です。サイエンスダイエットはグレインフリーではないので穀物が使われていますが、全体的に少し穀物の量が多いのが気になります。
実際にサイエンスダイエットを使っていた感想と乗り換えた理由
現在は別のフードをあげていますが、その前はサイエンスダイエットを与えていました。
割となんでも食べてくれる猫ですが、サイエンスダイエットはあまり好みではなかったようで、食いつきは良くありませんでした。
粒は薄い茶色で、ほんのり小麦のような香りと肉が混ざったような匂いで、匂いの強さは普通だったと記憶しています。
気になったのは、脂っぽいことです。
一粒食べてみましたが、小麦のような風味と油が強く、飲み込んでもしばらく口に匂いが残っている感じがしました。
そのころ猫の口臭が気になるようになっていたので、食べ飽きしてしまったことと口臭が理由で他のフードに乗り換えることにしました。
ただ口臭に関しては改善しましたが、毛並みに関してはオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が含まれているおかげか、サイエンスダイエットの方が良かったです。
サイエンスダイエットは総合的にみて最低限の品質をクリアしているので、原材料をみてもまずまずだと思います。特別良くはないですが、与えても問題ない安全なレベルです。
しっかりと栄養や成分を見る方には欠点が多いかもしれませんが、与えて良い基準はクリアしていますし、プレミアムフードの中では安価なのも魅力です。
目安として1kgにつき1,000円以上のものだと、だいたい安全です。
サイエンスダイエットは、ちょうど中堅のキャットフードだと思っていただければ良でしょう。